昨晩24:00くらいまで大コノハズクを観察しておられた方に今朝、様子を確認いたしました。 (すみません、私は事務処理で現場には行けずでした。館長も連日の深夜、早朝のバードガイドでさすがにお疲れの様子でおくとおっしゃっていたのですが、寝られたようです。館長も歳ですの許してください。館長お疲れ様。)
さて昨日はやはり元気に雛2羽顔を見せてくれています。1羽は途中まで巣をでかかったようです。かなり巣立ちが近いです。今晩にも出るかもしれません。我々と遠くから大コノハズクを見に来られている方にとってはコノハズクが顔を出すまでいて欲しいのですが、これは人間の勝手ですね。

昨日アカショウビンの写真を頂いた岐阜の永井様からの提供です。

2羽で仲良く、目があうんですよね。 一度見たら忘れられない可愛さです。

雛が頑張って巣立ちをしようとしています。
この巣箱にはこの子達去年も営巣してくれていて毎年帰ってきてくれます。私たちもふるさとの森に彼らの餌となるカエルやネズミが済み繁殖しやすい環境を整備、改善の努力を続けています。ふるもりに滞在のお客様やここに寝起きする我々にとっては虫も多く、オフィスのデスクにもネズミくんが元気に走りますが、怖いのを我慢しつつ、雛がこれを食べておおきくなればなあ等と考えています。 八東ふるさとの森で観察できる動物や鳥は我々が餌を与えて飼育しているわけではありません。野生です。 野生の生き物はその環境が気に入らないとすぐにいなくなると思います。私たちができるのは彼らが過ごしやすい環境つくりをお手伝いするだけです。 去年からふるさとの森で見かける鳥、動物の種類が増えてきました。 今朝管理棟を掃除中にテンが顔を出し、お客様の受付をしていたらアナグマが足元まで寄ってきました。 昨年から営巣し始めたアオバズクも今年も去年と同じ巣箱に来てくれました。 確かに例年アカショウビンが営巣する巣から近くなのでアカショウビンはそこに営巣してくれませんでした。でもアカショウビンの為にというのは私たちの勝手な都合じゃないでしょうか。 こうして動物や鳥たちが集まってくるのは特別なことではありません。
昔はみなここにいたのですから。 一見この周辺は緑がおおく、自然が豊かに見えますが
実際は違います。山の木々はほとんど建材になる杉で、かつ値段の安い外材に押され、国産の材木が売れず、林業はすたれ植林された木々は間伐せずにそのまま。密集して育っている杉林には日の光が地表に届かず下草が生えません。そのために山で食べ物を見つけられない鹿や熊、イノシシが里に下りてきます。山の保水力が落ちているので雨がふれば川の水かさは一気に増え激流となり、雨が止むと川が枯れます。外見では豊かに見える山も実は荒れているのです。一度手を入れた自然はちゃんと面倒をみないとその環境を保全できないのです。
八東ふるさとの森は「もう一度森と生きる」の理念で環境保全に努めています。虫が多くていやだ、お風呂が欲しい、快適な滞在をという思いは確かにあります。人間にとって一時的な快適な環境を得るためにこの地球を壊すわけにはいきません。我慢も必要なのかもしれません。 SDGSが掲げる私たち人類が果たすべき役割は私たち1人1人の意識の問題だと思います。ごみを出さない、不便だったり不衛生だったりするのかもしれませんが、プラゴミを減らす。そのために何かできないかを考える。ふるさとの森では使い捨ての容器はできるだけ使わない。水を汚すお風呂も設置を見直し水を大量に使わないサウナを導入ました。 源流で温度の高い水を川に戻したくないからです。私たちはこんなことを考えながら運営しています。 ふるさとの森が来園される皆様と一緒に森を豊かにするには何をすべきか考える場になれば本当に素晴らしいことだと思います。
長々とすみませんでした。 今日は朝からアカショウビンも鳴いてテン君もアナグマ君も元気で私も少し張り切りました。 エミリオ
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